今、一番お勧めの本。 [本]
読書家の daland です。エヘン(笑)
今、一番お勧めしたい本があります。
NHKのニュース番組、ニュースウオッチ9の気象キャスターと言えば...
そうです、井田寛子さん!
今年に入って発売になったばかりの本です。
「井田寛子の気象キャスターになりたい人へ伝えたいこと」というタイトルです。
タイトルからすると気象予報士になりたい人のための本のようですね。
いいえ違うんですね。
もちろん受験のためのテクニックのお話も出てきますが。
目次はこんな感じです。
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第1部 資格取得 オーディション突破のノウハウ一挙公開
第1章 基礎・気象予報士の仕事とは?
第2章 すべてを語ります。私はこうして「気象予報士」をとった
第3章 「気象キャスター」になる!
第2部 気象キャスターになる「あなたのための情報ボックス」
第1章 各季節の「典型的な天気」を伝えます
第2章 踏まえておきたい「最近の気象災害」
第3章 変わる気象情報
第3部 もっと知りたい! 井田流「勉強法」と「気象キャスター」への道のり
第4部 井田寛子視点の「知っておきたい豆知識」
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非常に盛り沢山の内容です。
特に井田さんが3年半かけて仕事をしながら気象予報士の資格を取ったこと。
ニュースウオッチ9の放送の中の天気予報4分半にいかに大変な準備がなされているか。
いつも何気に放送を見ていますが、4分半への思い、頭が下がります。
本の文章は非常に分かりやすく、気象の専門的な話も身近になります。
お話も気象の話ばかりではありません。
コラムでお料理や野菜、ランニングのことなども書かれていますよ。
本にニュースウオッチ9の大越キャスターや先輩の平井キャスターや南キャスターが、
暖かいコメントを書いてくれています。
周りの方にいかに愛されているかがわかります。
この本、井田さんの誠実な人柄が伝わって来ます。
さて私の本は、もちろん初版本。
そして、サインまであるのです。いいでしょ
出版前の予約の特典でした。
井田さんらしい、素敵なサインです。自慢!
でもですね。
今度、4月27日(土)に大阪でもサイン会があるのですね。
予約すれば大丈夫のようです。
東京では、3月30日に行われました。
そのときの様子は、出版社の成山堂書店さんのHPに載ってます。
井田さんの特設サイトが開設されました。
東京でも第二回目が開催されると思います。
あっもう一つご紹介したいものがあります。
NHK ニュースウオッチ9でメルマガが毎週金曜日配信されています。
なんと井田さんが気象のコラムを書いてます。
こちらも楽しいコラムです。
申込はこちらから。
井田さんの素敵なブログは、もちろんご存知ですよね。
オフィシャルブログ「天気と私と好きなこと」
でわでわ。
居眠り磐音 江戸双紙 [本]
また始まりますね。
NHKの土曜時代劇「陽炎の辻3」
もう第三弾になりますね。
この時代劇けっこう楽しめます。
めっぽう強く、優しい侍が主人公。
まさに時代劇の醍醐味が味わえます。
でもこれが最後だとか。(でも14回もやってくれちゃいます)
五十嵐貴久 「2005年のロケットボーイズ」 [本]
北原亞以子 「歳三からの伝言」 [本]
「歳三からの伝言」というと、
函館で亡くなる直前に、歳三の写真を姉に送ったことが有名です。
この作品でも最後にちらっと出てきます。
でも本当の最後の「歳三からの伝言」は、愛する人へのものでした。(もうかっこいいんだから)
この作品は、鳥羽伏見の戦いから函館での最期までを北原さんらしく淡々とわかりやすく語ります。
私は全盛期の新撰組の歳三より、負け始めてから函館までの歳三が好きです。
文庫版の表紙です。
(少し引用します)
「惜しい男だな」
勝はひとりごとのように言った。
「それで大局を見る目がそなわっていたら、大物になれただろうに」
(終り)
この「大局を見る目」が歳三の心に残ります。
でもでも、歳三の思いは一つです。
(引用)
「俺は、賊徒の汚名を引っ剥がしたい。
将軍家に着せられたものを、近藤さんや、総司、斎藤さんに着せられたもの。
その思い今でも変らない。」
(終り)
歳三のよき理解者、松本良順。
この作品、歳三の最期までをいろいろなエピソードをまじえて話してくれます。
土方歳三ガイドブックです。
以前、函館に旅行した際に松前、江差に行きました。
函館から結構走ります。昔ながらの雰囲気のある町です。(江差追分が有名ですね)
官軍は江差から上陸し、歳三は陸路函館から迎え撃ちます。
江差ってここです。
「-」をどんどんクリツクしていただけると大まかな位置が把握できます。
五稜郭の中に古ぼけた資料館があります。当時の資料が残っていて結構見ごたえあります。
ぜひ函館に行かれたときはお立ち寄りください。
今回の作品と土方歳三に興味を持ったのは、
imagine-peaceさんの5月11日の土方歳三のエントリーとこの北原さんの「歳三からの伝言」をコメントでご紹介頂いたからです。ありがとうございました。
篠田真由美 「魔女の死んだ家」 [本]
久し振りに私の好きな「かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド」のシリーズから、
篠田真由美さんの「魔女の死んだ家」です。
どうもミステリーランドで初めて読む作家が多くなりました。
その作家について、最初は有名な作品を読んだほうがいいのかなぁ。順番が逆かも知れない。
この作品三つに分かれてます。タイトルが付いてます。
第一部 「子どもは昨日のことを語る
母の生と死、そしてほかのことも」
わたしのおかあさまが死んでしまいました。夢の中でわたしは拳銃をもってました。おかあさまは魔女?
第一部は、はっきり言ってつまんない。
最初から子どもには可哀相、読むの止めちゃうかも。第一部は大人向け。
第二部「男たちはそれぞれ過ぎた日の記憶をたどる
その女の生と死、そしてそのほかのことを」
ここら辺からちょっと面白くなります。誰かわかりませんが、事件当時現場にいた人間に当時のことを聞いていきます。
第三部「少女はなにも覚えていないまま
見知らぬ男に導かれて廃屋へと足を踏み入れる」
十年後、殺人のあった廃屋に当事者が集まります。この第三部は面白い。
正体不明な探偵が登場します。謎解きがあり、第一部のことがエッそうことなのという驚き、など楽しめます。
第三部は子供も楽しめますが、全体からすると大人向けの短編ということでしょうか。
私の読書力(?) 「少年少女のための」から成長していないようです。
篠田真由美さん、私と同世代ですね。
「建築探偵桜井京介の事件簿」のシリーズで有名だとか、ちょっと読んでみましょうか。
北原亞以子 「深川澪通り燈ともし頃」 [本]
6月21日にエントリーした北原亞以子さんの「深川澪通り木戸番小屋」シリーズの第2作です。
この作品は、長編です。中身が2部構成になっていますが、つながっています。
それぞれに主人公がいて、木戸番小屋の夫婦が絡んできます。
北原さんの小説は、第1作では淡々と話が進む感じでしたが、この作品は心の中まで入ってきます。
北原さんの場合はあまり書きすぎるとネタバレになりますので簡単に。
第1部は、政吉という若い頃は、チンピラだった人物が、有名な狂歌師にまでなりますが、いろいろな事が起こります。
最後まで決着が付きませんが、最後に政吉が思います。
ネタバレにはなりませんので、最後の2行「ここでどう区切りをつければよいのか。まだわからない。が、木戸番夫婦もうなずいてくれる方法が、きっとある筈だと思った。」
第2部は、ちょっと第1部の政吉の事がチラッと出てきます。
仕立て屋を営むお若が主人公、人も使って商売しています。綱七という情人もいますが、なかなか会うこともままなりません。一人の寂しさを感じます。またいろいろな事が起こります。
やはり最後の2行「燈灯し頃の中島町澪通りに、木戸番小屋の明りがまたたいている間は、お若も精いっぱい見栄を張っていられそうだった。」
主人公の2人は、行き詰ってどうしようもなくなると、木戸番小屋の夫婦の所へ行きます。
なにげない話をするだけで、元気を取り戻します。この夫婦が心の支えになっているんですね。
今回の作品もさらりと読んでしまいます。はらはらする所もありますが、最後はやはり人情ですね。うん、いいなぁ。
北原亞以子 「深川澪通り木戸番小屋」 [本]
北原亞以子さん、NHK木曜時代劇で以前やっていた「慶次郎縁側日記」の原作者です。
いつかは読んでみたいと思っていました。「澪通り」、「みおどおり」と読むようです。
北原亞以子さんのウィキペディアでの紹介は、こちら
記事を見てみると卒業された高校がなんと娘と同じ、大大先輩なんです。
木戸番小屋の夫婦、笑兵衛と女房のお捨が主人公です。木戸番小屋の向かい側にある自身番に詰めている差配の弥太右衛門が話に絡みます。この弥太右衛門、この夫婦が大好きです。
この木戸番の笑兵衛、お捨夫婦、日本橋の大店の主人夫婦だったとか、京の由緒ある家の生まれだとか、武家の出だとかいろいろな噂が立っています。
この「深川澪通り木戸番小屋」は、短編集です。八つ作品が書かれています。
この短編集の最後の作品でこの夫婦の過去が話されます。
本当に苦労してます。でもいつも朗らかで笑いの絶えないお捨、無口だけど誠実な笑兵衛。
優しい二人です。
作品は、さりげない江戸の日常のエピソードが、シンプルに淡々と語られます。
あっという間に読んでしまいます。人情がさわやかに描かれます。読んだあととってもさわやかな思いがします。
でも、どうしようもない悲しさも含まれています。やはりドラマの「慶次郎縁側日記」に通じるものがありますね。
続けてこのシリーズの「深川澪通り灯ともし頃」読んでいます。
宮部みゆき 「ブレイブ・ストーリー」 [本]
ふぅ やっと読み終わりました。
宮部みゆきさんの「ブレイブ・ストーリー」です。
読むきっかけとなったのは、5月にテレビでアニメ版が放映されました。
はまちさんのエントリーを読んで、本で読んでみようと。
でも上下巻になっていて、上巻は、もう図書館に返却しましたが、下巻があります、これで650ページですから、ゆうに1,000ページを超えています。見終わるまで1ケ月かかりました。こんな長編を読んだの初めてです。
でも読んで本当に良かった。もう楽しい。嬉しい。悲しい。作品です。
なんて言うのでしょう、幻想少年冒険旅行人情物語かなぁ。でもちょっと違うなぁ。
いつもの宮部さんの作品の通りとっても読みやすく、読んでいると風景が見えます。
幻想小説なんですが、登場人物が自分の想像で見えてきます。
ここらへん、宮部さんの凄いところですね。どんどん読めてしまう。
もっと以前にこの作品に出会っていたら、いつかまた読んでいたでしょうね。時間を置いてまた読みたくなる作品です。
これ読むとアニメにしたくなる気持ち分かるなぁ。
現世(うつしよ)から幻界(ヴィジョン)へワタル少年は旅をします。
ワタル少年は、いろんな人(?)出会います。人の優しさに満ち溢れています。もちろん別れもあります。
登場人物になんか共感を呼びます。ワタル少年、どんどん大人になっていきます。
「ブレイブ」というのは「勇敢な」という意味のようです。ワタル少年のことです。
「少年好き」な宮部さんの面目躍如です。
最後の100ページぐらいから一気に物語が、進みます。
最後の最後のワタル少年の言葉です。(別にネタバレではないのでいいですね)
(引用始め)
ヴェスナ・エスタ・ホリシア。(再びあいみまえる時まで)
幻界に、現世に。
人の子の生に限りはあれど、命は永遠なり。
(引用終り)
なんか分かったような、分からないような言葉ですが、最後まで読むと何となく響いてくるような気がします。
この大作の中に沢山の作品が書かれています。
宮部さんがどんな思いを込めたかは、全部は理解できないけれど...
そうそうハイランダーが付けるファイアドラゴンの腕輪欲しい!(これがなくちゃ始まらない?)
※さすがに人気のある作品のようで、ウィキペディアでは13ページもあります。
もろネタバレになってしまうので、リンクは貼りません。
見てから読むか、読んでから見るか、お好きな方で。(笑)