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森博嗣 「すべてがFになる」 [本]

第一次の連休はお天気も良く、みなさんお出かけでしょうね。
私は自宅待機(家でゴロゴロ)です。まぁミステリでも。

森博嗣さんは、ミステリーランドで「探偵伯爵と僕」を読みましたが、今回の作品が、デビュー作なんですね。

すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER 








娘の部屋に森博嗣さんの文庫がゴロゴロしていますので、ちょっと拝借。(結構ありそうです。読んだらブック・オフに持って行っちゃおっと!)
森博嗣さんの、現職が某国立大学の助教授で工学博士だとか。異色ですよね。
解説にも「理系ミステリ」と書いてあります。
犀川創平(なぜか同じく大学の助教授)、西之園萌絵(大学1年生)、萌絵ちゃんのお父上が犀川助教授の先生だったという設定です。
孤島での殺人事件に犀川助教授、萌絵ちゃんが巻き込まれ謎解きときします。
犀川助教授だけがメインではなく萌絵ちゃんも鋭い推理をします。五分五分といったところです。
ありがちですが、殺人人が起きると外部との連絡が取れなくなります。
孤島での事件といっても、島にある旧家でのどろどろした殺人事件ではありません。最先端の技術の研究所が舞台です。
天才プログラマ真賀田四季が主人公です。最後まで絡んできます。


森博嗣さんの文章には全く無駄がないんです。ちょっと一言を見逃すとストーリーから外れてわからなくなります。
これが凄い緊張感を強いられます。そしてスピード感もあります。
でもめちゃくちゃ固いというわけでなく、犀川助教授と萌絵ちゃんの会話にもほのぼのとしたところもあります。
でも難しい理系の専門用語が出てきます、ここは読み飛ばすしかないですね。

トリックは、よく練られてます。「えっ」と言わせます。
このシリーズ全部で10作品あるそうですが、続けて読むと疲れてしまいそう。
続けてではなく少しづずつ読むのがいいのかと。
でも異色の作品で楽しめました。ミステリって本当に幅広いですね。

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あかり

GWはミステリですか♪私もミステリを片手に、実家へ帰ります。お供は北村薫さんの本です。
さて、この作品は高校1年生の時に出会ったのですが、本当に凄かったです。作品自体がヒューチャリスティックで、雰囲気がすごく好きですね、最初の方は・・・(笑)あまりに森さんのペースが早くて、結局このシリーズのみ読みました。「笑わない数学者」もなかなか面白かったですよ。犀川創平のなんともいえない言動が、だんだんエスカレートしていきます・・・?(笑)
ミステリーランドとはやっぱり違いました?
by あかり (2007-04-30 16:11) 

daland

>aliceさん
早々にnice!とコメントありがとうございます。
そうなんです。最初、これってSFじゃないの?って思いました。
でも読んでいくうちに、過去の事を引きずっていたり、どんでん返しありとまさにミステリなんですよね。

ミステリーランド、私は少年の目で読んでいるのが楽しい(笑)のですが、作家の本来(?)の作品を後から読むとどうもギャップを感じてしまいます。
やはり、作家の代表作を読んでからの方がいいかもしれません。

GWは、我孫子武丸さんのデビュー作「8の殺人」、岡嶋二人さんの「クラインの壷」(読んでみますね)をストックしています。
どうか気をつけて実家にお帰りください。
by daland (2007-04-30 16:59) 

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