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北原亞以子 「歳三からの伝言」 [本]

「歳三からの伝言」というと、
函館で亡くなる直前に、歳三の写真を姉に送ったことが有名です。
この作品でも最後にちらっと出てきます。
でも本当の最後の「歳三からの伝言」は、愛する人へのものでした。(もうかっこいいんだから)
この作品は、鳥羽伏見の戦いから函館での最期までを北原さんらしく淡々とわかりやすく語ります。
私は全盛期の新撰組の歳三より、負け始めてから函館までの歳三が好きです。

歳三からの伝言 (講談社文庫) 








文庫版の表紙です。
(少し引用します)
「惜しい男だな」
勝はひとりごとのように言った。
「それで大局を見る目がそなわっていたら、大物になれただろうに」
(終り)

この「大局を見る目」が歳三の心に残ります。
でもでも、歳三の思いは一つです。

(引用)
「俺は、賊徒の汚名を引っ剥がしたい。
 将軍家に着せられたものを、近藤さんや、総司、斎藤さんに着せられたもの。
 その思い今でも変らない。

(終り)

歳三のよき理解者、松本良順。
この作品、歳三の最期までをいろいろなエピソードをまじえて話してくれます。
土方歳三ガイドブックです。

以前、函館に旅行した際に松前、江差に行きました。
函館から結構走ります。昔ながらの雰囲気のある町です。(江差追分が有名ですね)
官軍は江差から上陸し、歳三は陸路函館から迎え撃ちます。

江差ってここです。



「-」をどんどんクリツクしていただけると大まかな位置が把握できます。
五稜郭の中に古ぼけた資料館があります。当時の資料が残っていて結構見ごたえあります。
ぜひ函館に行かれたときはお立ち寄りください。

今回の作品と土方歳三に興味を持ったのは、
imagine-peaceさんの5月11日の土方歳三のエントリーとこの北原さんの「歳三からの伝言」をコメントでご紹介頂いたからです。ありがとうございました。

 


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imagine-peace

こんにちわ。私のブログのご紹介を頂き、ありがとうございます。
新選組関係の本と言えば、「伊東 成郎」さんの研究本が面白いですよ!この人の講演があれば絶対にお薦めです!
by imagine-peace (2007-07-15 19:07) 

daland

>imagine-peaceさん。
こんばんは。わざわざお越し頂きありがとうございます。

今まで、 imagine-peace さんのエントリーを出来るだけ多くの方に読んで貰いたく、リンクを貼ろうと思っていましたが、ためらっていました。
でもお墨付きを頂きましたので、どんどんリンクを晴らせて頂きますね。(笑)
ご紹介頂いた本、私には読みきれるかどうかわかりませんが覗いてみたいと思います。
ありがとうございました。
by daland (2007-07-16 16:55) 

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